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2020/09/03

シャドウバース

【シャドウバースプロリーグ】第7節 vs AXIZ 結果報告

【シャドウバースプロリーグ】第7節 vs AXIZ 結果報告

第6節 vs G×G 結果はこちら

先週、8月23日に行われた、RAGE Shadowverse Pro League 20-21シーズン 第7節の模様を皆様にお伝えします。
動画はこちら

2pick バーサ選手 vs Rob選手

バーサ選手はウィッチを選択、Rob選手はロイヤルを選択。 バーサ選手はポーションウィザードや大紅蓮等、AoEとなる処理カードを十分に引き込み切れなかった一方で、フューチャービジョンというフィニッシャーを3枚引き込むことには成功しており、土の印が足りれば何とか戦えるかといった厳しいデッキ。
Rob選手は静寂の元帥を2枚引き込んで、ゲルト、ぺコリーヌといった強力な指揮官関連カードを組み込むことで中後半に寄せたデッキをくみ上げました。

Rob選手の2ターン目のパスに安堵したバーサ選手でしたが、3ターン目のRob選手がプレイしたゲルトの扱い方に頭を悩ませます。ゲルトを破壊してしまうと静寂の元帥を引かれて4ターン目に最速進化されてしまうのではという懸念から、一旦ゲルトの処理に付き合わず、Rob選手のライフポイントに詰めてターンを終えます。

一方Rob選手はゲルトの効果に頼らずとも自ら静寂の元帥を引き込んでおおり、後攻4ターン目での最速進化を行い、加えてゲルトでバーサ選手の盤面に当たることで体力6で元帥を立てる好プレー。この5/6静寂の元帥を手札から取れないバーサ選手、加えてフューチャービジョンを効果が発動している間に重ね打ちするというヒューマンエラーも重なり厳しい状況。

Rob選手はバーサ選手のハンドに1コスト、2コストでの処理札が十分でないことを察知し、シヴァを置いて、進化権をスティールナイトに用いてライフポイントを詰めることに使用する判断を行います。
バーサ選手は、スウィートマジシャンにアクセラレートのドワーフの工房長をプレイすることで、スペル扱いとなったドワーフの工房長からハッピーピッグを召喚、更にスウィートマジシャンを進化させることでハッピーピッグを進化させ回復しながら必死に2面返しますが、以前厳しい状況。

Rob選手、バーサ選手が進化権を使って相打ちの形で2面を取ったことから『単体除去となるカードに恵まれないハンドである。』という事が透けて見えており、空腹の姫君・ぺコリーヌ、シーフガール、黄金の首飾り、スティールナイトと高スタッツのフォロワーを2面立て返し、体力5以上のフォロワーを複数並べることでシヴァのリーサルターンに備えます。

このプレイに対し、バーサ選手の手札ではシヴァのリーサルから逃れるだけの処理を行えず、バーサ選手の敗北となりました。

ローテーション1試合目 たばた選手 vs Chino選手

選手デッキ紹介

たばた選手は後攻で進化エルフ、Chino選手は先攻でディスカードドラゴンとなりました。

進化エルフ側の勝ち筋としては、1つ目のプランが回帰する抱擁・ラティカから進化時に入手できる大いなる回帰を用意することで、エターナルホエールによるデッキ増殖を止めること。そしてデッキにライフポイントを回復できるカードが30打点以上あることを活かし、後半は常にライフポイントを回復しきっておくことでドラゴン側のライブラリーアウト(相手がデッキを引き切ることでの、ルール上での敗北による勝利)で勝つプラン。

もう1つのプランはフェアリーアサルト、ナチュラル・マナや、相手の盤面を処理する際に対空射撃やアクティブエルフ・メイを用いることで幻想の妖精竜の効果条件を早期に達成し、進化回数を稼いで10ターン目にゼウスで試合を決め切るプラン。

と受動的なプランと能動的なプランの二つを同時並行できる為、ドラゴン側からすると、エルフ側が回復カードを引けていない事を祈って、プレシオサウルス進化後とにかくライフポイントを詰め続けることが唯一の勝ち筋となります。

エルフ側が求めるマリガン:コッコロ、エルフクイーン、フェアリーアサルト、荒野の休息、回帰する抱擁・ラティカ(ドラゴン対面に対して)、ワンダーコック

Chino選手は序盤からppブーストを行えず、4ターン目にたばた選手が立てたエルフクイーンに自身の立てた2面が吸収されることを嫌い、竜人の吐息で取って、水呼びの竜使いと金剛のパキケファロサウルスでライフポイントを詰める択を選択します。
一方でたばた選手は回帰する抱擁・ラティカを引きに行き、唯一の負け筋であるエターナルホエールを消す為の準備を行います。

ppブーストが遅れたChino選手の6ターン目のプレシオサウルス進化に対し、コッコロ+対空射撃で処理を行ったたばた選手、この場面は自身の試合後のnoteにもある通り、ナチュラルマナ、ナテラ、森林の狼、ナテラ、メイ、で処理を行うことでコッコロの回復効果を後半に残しつつ、1コストのカードを消費することができたターンでもありました。

8ターン目、たばた選手のライフポイントがなかなかゲインされないことに勝負を賭けたChino選手、次ターンの勝利を目指して悲哀の赤竜のコストを下げつつ大逆のドラゴサモナーから憤怒の碧竜を加えてターンを返します。

Chino選手の9ターン目、10ppで悲哀の赤竜、スカラー進化、悲哀の赤竜と進めていき、ここでダークジェイルドラゴンを2枚ドローします。ダークジェイルドラゴン2枚とディスカードで合計12点詰めながら、たばた選手に強固な盤面を押し付けます。
たばた選手、ゼルガネイアのファンファーレ効果と、森を彩る者・エルフクイーンの進化効果で巻き返そうと試みますが、この盤面返すことが出来ず、敗北となりました。

ローテーション2試合目 カラクリ選手 vs Rumoi選手

選手デッキ詳細

カラクリ選手は先攻、Rumoi選手は後攻でお互いクオンウィッチのミラーマッチとなりました。

ウィッチ側が求めるマリガン:決意の預言者・ルーニィ、陰陽の開祖・クオン、フューチャービジョン、カオスウィザード(先行時)

ミラーマッチとなったこの試合、実況解説にもあった通り『手札の質』が試合を左右した一戦でした。
カラクリ選手は先攻でのリソース面の心配をし、3ターン目を確実に埋めることのできるフューチャービジョンを1枚キープします、一方Rumoi選手も後攻を取っていることから早めにスペルブーストをかけていく必要がある為、お互いドローを優先的に行っていく試合展開となりました。フューチャービジョンや結束の魔術でルーニィ、クオンを引きに行きますが、両選手なかなか引き込めません。

勝負を分けたのは4ターン目、ついにカラクリ選手がRumoi選手より先に決意の予言者・ルーニィを引き込みます。
5ターン目までにルーニィとクオンの両方にアクセスできたカラクリ選手、6ターン目に結束の魔術、イザベルの詠唱からフューチャービジョン、鬼呼びの導師から両雄激突を使い手札を減らしながらスペルブーストを6回稼ぐことに成功します。

カラクリ選手視点では、次ターンの炎の握撃でぴったり10回のスペルブーストに達し、ルーニィ+クオンが可能になりましたが、一方でRumoi選手がマナリアの偉大なる研究で何を増やしているのかがわからず、クオンが自分よりも溜まっているように感じるため少し悩みます。
しかし、現状ルーニィ+クオンでのプレイが試合に勝っている為、予定通り握撃を展開し、Rumoi選手のライフポイントを12点まで詰めます。

一方Rumoi選手はデッキを半分以上掘ったにも関わらず、実際には不運にもルーニィとクオンが一枚も引けていませんでした。Rumoi選手は鬼呼びの導師で盤面を返し切ることはできましたが、カラクリ選手、ハンド上でライフレースに間に合わないRumoi選手をルーニィの召喚効果でそのまま押し切って勝利となりました。

ローテーション3試合目 MURA選手 vs Gemo選手

選手デッキ詳細

MURA選手は先攻でロイヤル、Gemo選手は後攻でネメシスとなりました。
このマッチアップは先攻が基本的には有利です。

ロイヤル側が求めるマリガン:白銀の閃き・エミリア、猛然たる騎士・ゲルト、無敗の剣聖・カゲミツ、オネストシーフ以外の2コストフォロワー

MURA選手は1ターン目から白銀の閃き・エミリアが引けており、5ターン目の進化が見えていた為、7ターン目以降のネメシスの横並べに対し、どう進化を稼いで戦争商人アルヤスカに繋げるか、という部分を考えながらプレイをしていました。

5ターン目のエミリア進化によって盤面を取られたGemo選手でしたが、異界のホムンクルス・ラズリを進化させ、進化効果をラズリに付与することで守護裏にマジックエンジニア、アナライズアーティファクトと立ててカゲミツ+αであっても、アルヤスカ+オネストシーフでも1面残る並べ方にしました。

これに対して6ターン目のMURA選手、1面も処理することなく無敗の剣聖・カゲミツに分身の術を使い、進化回数を稼ぐことを選択、ライフポイントを7点削られてしまいますが、2枚目のエミリアが見えている為、次ターンにフェイランが出ることと、エミリア進化+オネストシーフで進化回数を4回稼げることを見越してのプレイとなりました。

MURA選手のこのプレイがGemo選手に刺さり『7/7, 7/5, 7/4, 5/2, 2/2』という強力な盤面がGemo選手に襲い掛かります。
Gemo選手は2枚のカゲミツとフェイランの処理しか行えず、2ターン前のMURA選手のカゲミツ分身が、ライフポイントに7点を貰う代わりに、Gemo選手に12点を与える結果となりました。

8ターン目、アルヤスカ進化からのターミナルウェポンのコストは2まで下がっており、また、ここでゲルトをブリッツアーティファクトと相打ちさせることで、次ターンに指揮官カードの抽選結果が『君臨する猛虎』であれば君臨する猛虎+ターミナルウェポンでぴったり9ppリーサル、もしくは流麗なる槍術士であれば疾走効果でリーサルでしたが、引いたのは2枚目のアルヤスカでした。

しかし、圧倒的物量差で盤面は既にGemo選手側のハンドで返せるものではなく、2枚目のアルヤスカ進化の盤面で押し切ったMURA選手の勝利となりました。

ローテーション4試合目 MURA選手 vs Rumoi選手

選手デッキ詳細

MURA選手は後攻、ディスカードドラゴン、Rumoi選手は先攻、ロイヤルとなりました。
このマッチアップも先行が有利ですが、ドラゴン側がppブースト2回からの4ターン目プレシオサウルス進化によって、大逆のドラゴサモナーや蛇竜の契りに手札がつながった場合は、後攻でもドラゴン側が強く戦えるマッチです。

ドラゴン側が求めるマリガン:大逆のドラゴサモナー、竜の託宣、ドラゴニックレイジ、ドラゴニックコール(先行時キープ、後攻時は返す)アンキロサウルス(ロイヤル対面時)プレシオサウルス(ppブーストカードを既に引けている時)

アンキロサウルスをMURA選手がキープすることを見越してのケアをし、オースレスナイトではなくレヴィオンの魔獣使いでの2/2置きから入ったRumoi選手。

対するMURA選手は予定通りアンキロサウルスから入りますが、Rumoi選手はこれに付き合わず、MURA選手が自分からレヴィオンの魔獣使いに当たることを見越してライフポイントを詰めていき、ゲルトをプレイします。

ここでMURA選手の手札はドラゴニックコールが3枚、尚且つppブーストカードが0枚という不運に見舞われていましたが、聡明のドラゴニュートスカラーから託宣を引き込むことに成功。MURA選手は手札に2枚目の聡明のドラゴニュートスカラーがあることからアグロプランでの勝利を閃きました。

ドラゴニュートスカラー進化でゼルガネイアを捨てて、竜の託宣で5ターン目のプレシオサウルス進化に備えます。

一方Rumoi選手はオネストシーフをエミリアから引き込んだことで、オースレスナイトを使って連携回数を達成しながら横に強い盤面を構築、次ターン見えているプレシオサウルス進化に対してもオースレスナイトを展開することでどんな当たり方をしても2面以上は残る盤面をしっかりと形成します。

しかし、MURA選手は全く盤面とは違う所を考えており、この時点で手札でのリーサルを考えていました。
6ターン目までに一度もRumoi選手のライフポイントに触れていないことで、プレシオサウルスでの1点、スカラーでの4点で6ターン目にゼルガネイアは出されないという事と、Rumoi選手がスカラーを取れるカードがそれ以外にないということ、また、それによってゼルガネイアを出されるのは最速でも7ターン目に調整できること。その根拠からプレシオサウルスでエミリアを倒し、ドラゴニュートスカラーでライフポイントを詰めていきます。

また、ゼルガネイアでスカラーを処理された場合でもスカラーは1体残る為、Rumoi選手のライフポイントは12点になっている+スカラーを1面しか処理できないということから次ターン実質Rumoi選手のライフポイントは8点である、という判断をドラゴニュートスカラーで顔を詰めたところから想定していたというMURA選手、ここから一転して『アルヤスカ以外』を処理してのドラゴニュートスカラー2面でのライフレースを敢行します。

このプランが7ターン目以降、アルヤスカ1面のみでMURA選手のライフポイントを詰めさせられる形となったRumoi選手のアグロスピードを巻き返し、最後はダークジェイルドラゴンと水呼びの龍使いでターミナルウェポンに4点当たってしまうことでの敗北をケアしつつ、MURA選手は遂に安全なリーサルへとたどり着き、見事2連勝を勝ち取りました。

7節は2連敗からのスタートでしたが、カラクリ選手とMURA選手の大健闘によって、見事3勝2敗の逆転勝利となりました。

今節をもって、全チームとの最初の1戦を終えました。カラクリ選手、MURA選手の健闘によってチーム順位も2位まで浮上し、今期は良いスタートを切れたと感じております。

次節から中盤戦、前回敗北したAuデトネーションとのリベンジマッチとなります、試合まで2週間と少し間が空きますが、引き続きご声援よろしくお願い致します!